プラスチックを取り巻く社会状況
当連盟は、2003年に初めて全国規模の「プラスチックに対するイメージ調査」を行いましたが、このたび2020年に続き6回目となる調査を実施しました。
プラスチックは「身近なものであり、役に立っている」という事は当初から多数の方に認識されてはいますが、「環境へのやさしさ、安全性、資源の有効利用」などについては初期には否定的な見方をする方も多数いたことから、プラスチックに関する適正な知識と評価が得られるよう諸活動に取り組んで参りました。一方、最近の動向としては2022年の「プラスチック資源循環促進法」の施行、「海洋プラスチック問題」や「地球温暖化」等の地球レベルでのプラスチックに関連した環境問題に対する意識の高まり等もあり、プラスチックを取り巻く社会状況も大きく変化しています。
このような背景を踏まえ、前回調査から4年が経過した2024年に、6回目の定点観測を実施しました。前回2020年の調査結果と比較して、プラスチックの「身近なものであり、役に立っている」等の良いイメージは高いレベルで定着しています。また、「安全性や環境へのやさしさ、資源の有効利用」については、前回2020年の調査で悪化したイメージが回復傾向を示しました。前回は、海洋プラスチック問題がマスコミでクローズアップされ、かつレジ袋有料化が始まったことで、プラスチックのイメージが大きくダウンしたと考えられますが、その後の4年間でプラスチックのイメージをダウンさせる大きな要因もなく、リサイクルすることで有益に使用できるという意識が定着しつつあるのではと考えられます。また、プラスチックをリサイクルする必要性やポイ捨てが海洋プラスチック問題に繋がることの認識が向上し、定着しつつあります。今後、回答の詳細解析を行い、今後の啓発活動を考える上で参考にしていきます。
調査結果・報告
以下のリンク先に過去分も含め、調査結果を掲載しております。是非ご高覧いただけましたら幸いです。