プラスチック容器の取扱い
プラスチック容器を冷凍庫で使用しても大丈夫でしょうか。
プラスチック製容器のうちでポリプロピレン製のものは冷凍下では衝撃に対してもろくなりますので、ひび割れすることがあります。また、密封容器はフタと本体とは材質が異なるものがあり、ぴったりしなくなることがあります。いずれも品質表示と使用方法を確かめてご使用下さい。
プラスチック製の台所・食卓用品の煮沸消毒は可能ですか。
物理的には、その製品の耐熱温度が100℃以上をこえていれば煮沸に耐え、それ以下なら変形その他の恐れがあるといえます。品質表示の耐熱温度にまず確認してください。
また、食器のJIS製品には耐熱温度の表示の外に「煮沸しても変化しない」、「煮沸すると変化するが沸騰水を入れても変化しない」という表示のものもあります。
メラミン樹脂製の食器は、古くなるとホルマリンが溶出しやすいと聞きましたが、
学校給食器は安全でしょうか。
使用して古くなった食器でも、ホルムアルデヒドの溶出量が増えるということはありません。
国では、メラミン樹脂製の食器を安全に使用できるよう、食品衛生法によって規格基準(4ppm以下)を定めていますが、業界では、更に自主規制基準を設けてメラミン食器の安定した品質確保のために品質管理を徹底しており、メラミン食器から溶出するホルムアルデヒドの量は、食品衛生法に定められている基準値の約1/10以下であり、安全性に問題はありません。
プラスチック容器(食器)の耐用年数はどのくらいですか。
一般的にプラスチックに耐用年数はありません。ただし、長期間使用すると黄ばんだり、内容物の色の一部が移ったり、逆に色のついた容器は色があせることがあります。
また、プラスチックは金属ほど表面が硬くないので傷がつきやすいのですが、いずれの場合も衛生面では心配ありません。
なお、直射日光に長時間当てると脆くなります。使用条件によって変わるので一律に耐用年数を決めることはできません。しかし、長期間使用しますと見映えが悪くなりますので、適当な時期に買い換えていただいたほうが良いと思います。
プラスチック冷水筒に熱いお茶を入れてもいいでしょうか。
冷蔵庫用の水筒には高密度ポリエチレンやポリプロピレンの外にメタクリル樹脂やスチロール樹脂、塩化ビニル樹脂などで作られた製品があります。品質表示の耐熱温度を確かめて、表示温度が100℃以下のものに熱いお茶を入れるのは避けてください。
プラスチック製の水筒ににおいのするものがありますが大丈夫でしょうか。
においというのは、ある物質から出る気体で、一般的に空気中に空気の重さの三百億分の一以上の気体があれば、人間はにおいとして感じることができると言われております。
プラスチック食品容器のにおいは、まったく害のないものですが、品物を選ぶときはフタを取ってにおいのないものを選ぶのも、良質なプラスチック製品を選ぶ一つの基準といえます。