第27回極東プラスチック業界懇談会開催

第27回極東プラスチック業界懇談会は2001年9月7日(金)中華民国台北国際会議中心において、下記の参加の下に開催された。
  ・中華民国台湾区塑膠製品工業同業公會 (首席代表 周 老吉 理事長)45名
・韓国プラスチック工業協同組合       (首席代表 李 國老 理事長)22名
・日本プラスチック工業連盟          (首席代表 佐藤 彰夫 会長)16名
議事は、台湾、日本及び韓国 各国代表挨拶(資料参照)に引き続き各国より報告がなされた。
各国の報告は、各国共通のプラスチック産業概況報告に続き個別テーマとして下記テーマについて行われた。
台湾側より
  ・廃プラスチックの処理動向
・環境保護プラスチックの発展動向
   −プラスチック複合木材開発などー
日本側より、
  ・廃プラスチックの処理及び再資源化の動向(プラ処理協)
   −パソコン・自動車に関してー
・容器包装リサイクル法の識別方法、材質表示方法(プラ工連)
・プラスチック試験法の国際整合化動向(エンプラ技術連合会)
韓国側より、
・廃プラスチックの処理動向(PSP容器中心)
・プラスチック製品品質管理状況及び計画(国際化の動向含む)
 
 
2000年及び2001年(1〜4月あるいは1〜6月)の各国プラスチック産業概況は次の通り。

1)2000年原材料の生産量・輸出入量と前年比較
  生産量(千t) 輸 出(千t) 輸 入(千t) 国内需要(千t)
日 本  14,736(+1.2%) 4,313(+1.7%) 1,185(+5.8%) 11,608(+1.7%)
韓 国 9,136(+0.6%) 4,578( △5.0%) 175(+4.3%) 4,733(+6.8%)
台 灣 5,311(△0.3%) 2,503(+10.1%) 781( △11%) 3,589(△8.5%)
2000年の原材料生産量は日本、韓国は1.2%及び0.6%増加しているが、台湾は0.3%減少している。韓国は国内需要が前年より増加したが、台湾は国内需要が大幅に減少したことによっている。

2)2001年(日、台 1月〜4月、韓1月〜6月)原材料生産量・輸出入量
  生産量(千t) 輸 出(千t) 輸 入(千t) 国内需要(千t)
日 本  4,789(△3.6%) 1,310(△7.7%) 415(+7.7%) 3,893(△1.0%)
韓 国 4,600(+6.3%) 2,493(+1.1 %) 79(△1.3%) 2,186(+12.6%)
台 灣 1,880(+8.6%) 884(+21.9%) 202( △29%) 1,198(△7.3%)
2001年になり、国内需要は韓国では2000年に引き続き1〜6月でも10%以上の伸びを示し生産量も増加しているが、日本、台湾の国内需要は1〜4月の値であるが対前年比減少している。台湾は輸出の増加により、生産量は8.6%増となっているが、日本は生産量、国内需要とも減少している。

* 次回は、2002年11月に東京にて開催の予定。
・関連詳細情報は、当連盟機関誌 プラ工連ニュースNo 232(2001年10月発行)