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暮らしの中のプラスチック

プラスチックはわたしたちの暮らしの中に完全に定着し、従来の天然素材に代わり、あるいはプラスチックの特性を活かした製品を作り、その特徴を十分に発揮して、あらゆる生活分野および産業に貢献しています。
ここではそれぞれの生活・産業別にどのようなプラスチックがどのような商品に役立っているか、その一端をご紹介します。

1 家庭・台所用品とプラスチック

プラスチックは軽くて丈夫なので、ごみ容器や灯油缶、押入収納容器などに用いられ、持ち運びにも便利です。 また、アルカリや酸に強く衛生的であることから、漬物容器、まな板などにも利用されています。

ラップフィルムは酸化や水分の蒸発を防ぎ、電子レンジ用容器は食品の加熱や解凍に適しています。

プラスチックは、色彩豊かに着色できますので、食卓用品や浴室用品など統一したカラーコーディネー ト製品に人気があります。

表面硬度があり、傷つきにくく、光沢のある人工大理石はメタクリル樹脂、ポリエステル樹脂を材料として作られ、高級な洗面・流し台・浴槽などに使用されています。

一般にプラスチックは熱に弱いとされていますが、非粘着性のふっ素樹脂はフライパンのコーティングに、メラミンやフェノールなどの熱硬化性樹脂は灰皿や鍋の把手にも使われています。

少し変った用途として吸水性樹脂は、自重の何百倍もの水分を吸収保持することからオムツや生理用品、保温・保冷剤に使用されています。

2 食品容器・包装とプラスチック

包装材料としても、プラスチックはとても衛生的なため、青果物や肉、魚、卵などの容器包装として使われるほか、ラップフィルムやストレッチフィルムによるパックは、店頭での品選びに一役かっています。 プラスチック製食品容器は最近では総菜など調理済み食品の容器包装としても多く使われています。特にスーパーやコンビニなどのセルフサービス方式の販売にはなくてはならないものとなっています。

プラスチックは一般に酸、アルカリ、油に強く、またガス透過性が小さいので、清涼飲料、醤油や食用油のボトルや、マヨネーズ、ケチャップの容器にも使われています。

食品を包装する場合、何よりも大切なのは、安全で、衛生的であることですが、容器として使用される素材は、食品衛生法の適合品が使われており、また、容器の製造に当たっては高温に加熱して成形されるため、雑菌の混入もありません。

青果物や魚介類を裸のままで陳列すると、どうしても鮮度が落ちますが、プラスチック製の食品容器に包装されたものは、雑菌の混入や「しなび現象」を防ぐことにより、生鮮食品の鮮度を保持し、食品ロスの低減にも役立っています。

3 文具・おもちゃ類とプラスチック

プラスチックは成形しやすく、また着色も容易なので、文具やおもちゃにも広く使われています。

文具では、下敷き、定規類、ボールペン、シャープペンシルなどは、ポリプロピレンやスチレン系樹脂でできています。消しゴムも昔はゴムでできていましたが、今ではほとんどがプラスチック製です。

おもちゃの素材としては、プラモデル、人形、ブロック、空気入り玩具、テレビゲームなどにプラスチックが使われています。

4 電気・電子製品とプラスチック

家庭用電気・電子製品のボディーや部品にもプラスチックが使われています。電線もポリエチレンや塩化ビニル樹脂で被覆されています。

また、エレクトロニクスの進歩は驚異的ですが、電気絶縁特性にすぐれたプラスチックは、半導体の細かな電子回路の配線を可能にするプリント基板などにも使われています。

いろいろな形状ができるプラスチックは、製品の多様化、小型化を可能にしています。

また、寸法安定性が優れ、製造工程の短縮、量産化が可能なため、コストダウンが図られ幅広い用途に使用されています。

5 情報社会とプラスチック

現在の情報社会で中心となっているパソコンやビデオレコーダーなどで取扱う情報は、プラスチックをベースにしたフロッピーディスク、CD、DVD、ICカード等に記録保存されています。

パソコンに合わせ普及したインクジェットプリンター、レーザープリンターもボディーや部品にプラスチックが使われています。また、使われるトナーは、カーボンを含んだプラスチックの微粉末が熱で紙に融着することを利用しています。

携帯電話もボディーやレンズなどがプラスチックでできているため、軽く持ち運びに便利です。

カメラ関連では、フィルムをはじめボディーやレンズにプラスチック製品が使われ軽量化に役立っています。また、「レンズ付きフィルム」は主構成材料であるプラスチック部品等のリユース、リサイクルによる循環型生産システムが確立しています。

6 スポーツ・レジャー用品とプラスチック

プラスチックを使用しないスポーツを探すのは困難なくらい、スポーツとプラスチックは密接に関わっています。軽いこと、強いこと、美しいこと、腐食しないことなど、スポーツ用品にはプラスチックの特性が十分に活用されています。スポーツ用品はコストよりも機能が重視されることも多く、新しいプラスチックの見本市とも言えます。

カーボン繊維強化プラスチック(CFRP)は、ゴルフクラブ、テニスラケット、釣りざおなどでは、あたりまえに使われています。さらに、ナノテクノロジーを用いたプラスチック複合材がゴルフクラブなどで使われ始めています。スキー、棒高跳び、アーチェリーなど、プラスチックの使用により、競技記録が大幅に伸びた競技も少なくありません。

7 住宅・ 建材・ 家具とプラスチック

プラスチックは彩りが豊かで湿気に強いため、天井材、壁材、床材などに広く使われています。また、一体的に成型したユニット式の浴室なども、一般家庭に普及しています。外装材としては、ベランダのデッキ、波板などがあります。断熱性を良くして冬の寒さや夏の暑さをしのぐため、プラスチック製の窓枠や発泡プラスチックの断熱材などが使われ、省エネルギーにも役立っています。その他発泡スチロールが畳の芯材に用いられ、水に強く、軽くなりました。水道管にも塩化ビニル樹脂やポリエチレンのパイプが用いられてサビることがなくなりました。また家の中の家具にも多くのプラスチックが使われています。

8 医療とプラスチック

プラスチックは生体への適合性や衛生面から医療分野にも広く使われています。

コンタクトレンズがプラスチックであることはよく知られています。手術の際に使われる大動脈バルーンや人工心臓、人工肺、腎臓透析器などのほか輸血バッグ、輸液バッグやチューブ、カテーテル、注射器や針なし注入器など幅広く使われています。レントゲンのフィルムもプラスチックです。CT装置やMRI装置など高度な診断装置のなかにもプラスチックが沢山使われています。

9 乗物とプラスチック

自動車にもプラスチックはたくさん使われています。普通自動車1台には平均115kgのプラスチックが使われていますが1)、プラスチックは軽いので、体積にすると約30%にもなります。

プラスチックは軽くて錆びないうえ、デザイン上いろいろな形に作ることができるので、バンパーや、ダッシュボード、ドアの内張り、天井など目につくところのほか、最近ではガソリンタンクにも使われています。ガラスと比べて割れにくいので、ヘッドランプやリアのランプのレンズ、そのケースもほとんどがプラスチックです。また窓やスライドドアの開閉をはじめ、いろいろな制御が電気で行われるので、電気部品や配線、コネクター、バッテリーケースなどにプラスチックは欠かせません。さらに、エンジンまわりでも、効率化のため、吸気管などプラスチックが多量に使われています。

自動車の重量を軽くし、燃費を上げるため、車体外板のフェンダーや後部ドア、ガラス代替など、更なるプラスチック化が進んでいます。

飛行機も軽量で強度の強いプラスチックが必要とされ、いろいろな部品に使われています。今まで主に戦闘機などの機体に使われていた炭素繊維で強化されたプラスチックが次世代民間旅客機には従来の尾翼部だけではなく主翼や胴体全体の主要部分に使われることになっています。さらに、人工衛星、宇宙ステーションなどこれからの宇宙開発にもプラスチックは欠かせません。

また、レジャー用ボート、漁船やさらに大きな船もFRP(ガラス繊維で強化されたプラスチック)で作られています。

1)2002年自動車工業会資料から推定

10 農・水産業とプラスチック

農業では、ビニールハウスが良く知られています。

保温性が良い為に果物や野菜が1年中食べられるようになりました。また、太陽光線中の紫外線を通さない為に、病害虫が内部で活動できにくく、農薬の使用量を大幅に減らせるフィルムも有ります。

また、家庭園芸用品としては、植木鉢やプランターにリサイクルされたプラスチックも利用されています。
水産業では漁具の大部分がプラスチック製です。

鮮魚の市場の仕分け用、輸送用にはポリエチレン、ポリプロピレンの容器や、発泡ポリスチレン(発泡スチロール)製の箱が木箱にとって代わり、鮮度保持・省力化に貢献しています。

また、冷凍魚の倉庫などには、発泡プラスチックの断熱材が使われ、省エネルギーに寄与しています。

11 その他

塗料、印刷インキは、合成樹脂(プラスチック)と色素とを溶剤に溶かしたものです。最近では環境面から有機溶剤の代わりに水を溶剤にした水性塗料や、溶剤を使用しない粉体塗料が多く使われています。塗布して乾燥すると合成樹脂被膜を形成します。また、接着剤も大部分がプラスチックの仲間です。

ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維などの合成繊維は、合成樹脂を糸状に加工したもので、広い意味ではプラスチックの仲間といえます。

■グリーンプラ(GP)とバイオマスプラ(BP)